本文の前に。
私信→言葉ちゃん。
テヘッ、残念ながらその通りです☆ごめん言葉ちゃんの幼なじみに大変暴言吐きましたー!!!(←)
こっから本文(笑)
昔の少女漫画っていいよねーゴテゴテしてて!!!(笑)ご覧なさいこの画面いっぱいの華!!!華!!!華!!!(笑)どーん!!!ってかんじ!!!(笑)
今の少女漫画には、いやどんな漫画にも得られない華やかさだよねー。この流れをつぐ少女漫画がないことがホントに悔やまれる。
ちなみにこれは山本鈴美香の七ツのエルドラドという漫画。山本鈴美香はエースをねらえ!を描いた人ね。
エースをねらえ!はね、生涯に一度ぜっっっっっっっっっっっったい読むべきです。
てことで唐突にどっうっしってっも、山本鈴美香の宣伝をしたくなったんで、させてください(笑)てかエースをねらえの宣伝。布教。
とりあえず皆も知ってるであろうエースをねらえ!の概要を紹介すると、
主人公の岡ひろみは、テニスで超有名校西高の一年生部員で、さしたる目標もなく楽しいなーってキャッキャッ、テニスをしています。超高校生級と謳われてる無敗のプレイヤーお蝶夫人に憧れながら。
そんな彼女は突然、宗方コーチというすさまじい鬼コーチに、選手の指名を受けます。
一年生で対して上手くもない選手を何故、と当然周りもひろみ自身も疑問を抱き、撤回を申しでますが、選手はお前だと宗方コーチに決め付けられ、出た試合では惨敗。ひろみはやがて部内で完全に孤立し、気に入られていたお蝶夫人からもテニスを辞めなさいとまで言われます。
そんな中でしかし男子テニス部のプロ級プレイヤーの藤堂さんなんかに支えられながら、テニスのすばらしさに目覚めていく。
そんなお話です。
初期は(笑)
多分知識としてこれくらいはあるんじゃなかろーかという程度ですがこれは全然物語の序盤で、最終的には彼女はプロにまでなるのですが。
注目すべきはテニスよりも(←失礼)ひろみや彼女を取り巻く人々の成長です。
ネタバレにもなるからあれだけど是非読んでほしいからここまでで読むよって人いないだろうし語らせて!!!
そもそも何故宗方コーチはひろみを選手にしたのか。それは宗方コーチのひろみにかける強い想いからで、宗方コーチは学生の頃、軽い練習試合で再起不能の故障をしています。
彼は父親が他に女をつくって娘をつくっていて、母親との母子家庭だったんですが、その母親も心痛からか幼い頃に他界。コーチは祖父母のもとで暮らしていました。
彼はどうしても父親を許せない、辛くて辛くてしかたない、そんな想いをテニスにぶつけてはらしていました。
けれど再起不能になってはじめて、どうして自分は一球一球に魂を込めて心からテニスに打ち込むことができなかったのか。そう深く深く後悔し苦しみ抜き、そして選手を探し始めます。自分の代わりに自分のプレイをする選手を。
そしてひろみにであって、やっと自分のプレイをさせられる選手に出会ったと思った。だけどひろみは女。自分のプレイを賭けるにはあまりにももろい少女で、1%の成功の裏につねに99%の失敗がちらつく。そんな彼女にそれでもコーチは全てを賭けて、ひろみはそれに全身で応えていく。
そんな美しい師弟愛です。まぶしすぎてキラッキラしてます。むしろ泣きます。ちょっとそんじょそこらの少女漫画なんざ比べものにならないです。
そして最後本当に救われます。
またひろみを取り巻く人々の成長がかっこいいしたくましいしで。
お蝶夫人はとてもとても誇り高い人で、もともと庭球協会の会長の娘ということもあって、彼女は自分こそが弱い日本のテニスの夜明けになる人間になろうっ、という強い信念を持っています。
でもだからこそすごく孤高の人でもあって、そのためとてもひろみを可愛がっていた。けれどそのひろみに、自分が昔この人こそと憧れていた選手である宗方コーチを独占され、コーチが自分を打ち込むに値する選手に選ばなかったのだと深く深く傷付き、ひろみに辛くあたったりもします。
けれどひろみのテニスに対する情報と成長、宗方コーチとの深い師弟愛を目にして、彼女は大きく成長し、ひろみのために、常に全身全霊を込めて戦い、そして影ながら誰よりひろみを思って動く、素晴らしい女性に成長していきます。もう圧巻ですその描き方ったら。
最もそれが現れるのは、ひろみがプロになってはじめてのダブルスが決まるさい、お蝶夫人はずっとひろみとダブルスを組むことを夢見ていました。けれどひろみは外国のとある有名選手とダブルスを組むことになります。
お蝶夫人はそのことに深く悩み、悲しみ、そして受け入れ、ひろみのダブルスの相手になった女性に手紙をかきはじめます。海を隔てていてなかなか調節することのできない二人のプレイを繋ぐ人間として、お蝶夫人はひろみの細かいプレイについてそれは丁寧な手紙を送りつづけ、そしてひろみをサポートし続けます。『これが私とあなたのダブルスよ』と、胸に想いを秘めて。
ほんっと~ー~~ー~ーー~ー~ー~ー~ーに素晴らしい女性です。書いてて泣けるぐらい(←)
それから魅力的な男性陣。
ひろみの恋する相手は前述の藤堂さんといって、高校時代は不敗の選手なのですが、彼とひろみは高校時代にお互いに惹かれあいます。
けれど二人の恋は宗方コーチに止められます。それは恋は今のひろみの成長を必ず妨げるというコーチの判断で。
コーチは藤堂さんに、ただ一言「女の成長をさまたげるような愛し方はするな」と、それだけ告げます。
そしてその一言に全てを汲んだ藤堂さんは、ひろみを強く支え、導きながらも、けして自分の想いを告げることはせず、時には彼女を傷つけるような辛くて堪らない訓練を身を切られるような想いでしたりもします。
とにかく懐の大きな人です。宗方コーチを強く深く敬愛しています。
その他にも多々素晴らしい人がでてくるし、感動的で心臓えぐられるような素晴らしい名言や場面もたくさんあるんですが、このへんにしときます。すでに文字数が大変なことになっている気がするので(笑)
気になった方は是非申しでて。受検中の今なんてよんだらうっかり人生観が変わります。うっかり生き方すら見つけられそうです。
私の死ぬまで持ってたい漫画No.1です。
こんなに素晴らしい漫画ははっきりいって後にも先にも読んだことがないよ!むしろ漫画の領域を越えていると断言します。
絵が古いとかはすこし感じるかもしれないけど読んでれば絶対気にならなくなるから大丈夫です(笑)
どうしても辛くて悲しくてもうダメだ俺本当なんでこんな人間なんだろと思った時にここまで支えになってくれる漫画は無いです。むしろこれより素晴らしい漫画があったら教えてくれといいたいぐらい。
新旧問わず死ぬほど漫画読んだ私が言うんだからね!(笑)
是非読んでください!!!本当に!!!貸すから!!!!!!
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