ムックマの話。
なんでだかリラクマの話になり思い出した妄想。その頃の私はいったいなにを考えてたんだろうか・・・。
えと概要はーリラクマパロ・・・?(笑)
ある日、学校でなんにもできないダメツナと呼ばれているヘタレな男の子が家の前でクマのぬいぐるみが落ちてるのを見つけます。
ちょっとよごれてる上に頭頂部辺りが毛羽立ってて、放置されているそのぬいぐるみをツナくんはまるで自分のようだと思い家に持ち帰りました。
部屋でああつかれたーとツナくんはぬいぐるみを抱き抱えたままベッドにねっころがりました。
「ちょっと、重いです!!!」
むごむごとなにかくぐもった低い声が聞こえましたがツナくんは眠たくて、そのまま眠りそうになりました。
「どきなさい!!!こら!!」
いったい誰の声でしょう。近所にこんな声の人いたかな、眠たくおもいながらツナくんは腕のぬいぐるみに力を込めました。あれ、なんか固い。
「どけぇぇえええ!!!」
「わぁぁああ!!」
ツナくんはベッドから転げ落とされました。何に?
え?てか誰?
「まったく・・・近頃の中学生は・・・!」
ベッドの上に茶色の繋ぎを着込んだ見目好い少年が足を組んで座っていました。こちらを見下ろす目は色違い、特徴的な頭頂部。
そして、藍色の髪からのぞく
「クマ・・・!?」
人間に絶対はえててはいけない、茶色の丸い耳。
ツナくんはあんぐり口をあけて少年を見上げました。
いったいこの人は誰で、どこから入ってきたのでしょう。
「どどどちらさまですかぁぁあぁあああ!?」
「煩いやたらと叫ばないでください。騒々しい。今から君に許される返事はハイだけですいいですか」
「ぇぇええ!?」
「いいですか」
「・・・ハイ」
オッドアイの圧力がはんぱじゃありません。
ツナくんはいったいこの人どこのヒットマンだよまじこぇぇええと涙目で返事をしました。
「僕はリラックマの骸です」
「・・・ハイ?」
「リラックマです」
「リラックマって・・・いえ、はい・・・」
質問をしようと口を開いたらまた睨まれたので縮み上がりながら、ツナくんは心のなかでいやいやいやいやなにいってんのリラックマってなんだよ!?と思っています。
「リラックマはとある機関から疲れた人間の元に派遣されてくるんです。癒しとして」
「はい・・・」
「とどのつまり僕は君を癒しにきたわけですが・・・」
癒されるどころか俺今なんか命の危機感じちゃってんですけど意味わからんアハハ泣きたい、と考えてたツナくんの顔を、リラックマの骸と名乗る少年は上から下まで見ると
「見たところただの中学生のようですが・・・何か習い事をしていて忙しいとか」
「えっ、や、何もしてないけど・・・」
「名門私立校でトップを保つために寝る間もない、とか・・・」
「公立で下の中くらい・・・」
「・・・家庭が複雑で家事に追われているとか」
「うちは家事は母さん全部やってるからー」
「・・・君、趣味は」
「ゲーム・・・?」
骸が突然ぷるぷる震え出しました。ツナくんはびっくりして声をかけようとしましたが、その瞬間に骸は立ち上がると
「あのクソ上司ィィイイイイイイイイイ!!!」
叫びだしました。ツナくんはびっくりしてまたひっくり返りました。
「こんなただの中学生が人生の何につかれてるって言うんですかぁぁああああ!!!」
あのクソ上司タレ眉クソモミアゲェェエエ!!!と頭を掻きむしる骸にツナはたじたじです。絶対コイツ癒しじゃねぇよなんだよ~とおもいながら放っておくこともできないのでツナくんは声をかけてみます。
「あ、あの・・・むくろ・・・さん?」
ピタリと骸が動かなくなりました。そしてぐるんと首だけツナくんに向けました。
「君は沢田綱吉。間違いないですね」
「え、う、うん・・・」
「わかりました・・・。もう派遣されてしまったものは仕方ありません・・・」
はあぁ、と大きな溜息を付き、骸は言いました。
「それでは綱吉くん」
「はい?」
「ふつつか者ですがよろしくお願いします」
「は?」
「三食昼寝付きは当然ですよね。あ、僕主食はチョコレートさえあればいいので」
「え、いや、ちょ・・・」
「それと寝床はバスケットか何かにクッション入れてください。そこで寝ます」
「いや、だから」
「ああそうだ、君何か癖とか習慣とか特筆すべきことがあるなら言ってください」
「え?」
「なにせ」
これから一緒に暮らすんですからね、と
彼は当然のように言い、ツナくんは再びひっくり返ると、しくしく泣き始めました。
ダメツナと呼ばれてきたけどごくごく平凡だった人生に、癒しとなのる爆弾がやってきたことを、ツナは悟ったのでした。
ツナくん、14歳の春でした。
オマケ的に
「主食がチョコって・・・これでいいのか?」
「105円の明●の板チョコですか・・・オーソドックスですね」
「え、ダメ?」
「いえ、頂きます」
骸は綱吉からチョコをもらうと、パッケージをはぎ、かぶりついた。その瞬間に、骸の姿に変化が起きた。なんの前触れもなく、ベッドの上に座っていた少年の姿が、クマのぬいぐるみになったのだ。
「ぇぇええええええ!!!?」
「な、なんですか!?」
クマがびっくりしたと言わんばかりに綱吉を見る。びっくりしたのはこっちだ。
「人間になったりクマになったりできるのか!?」
「え、ええ。あ、君がもしお母様に隠したければ普段はこの姿で隠れていますよ」
「いや別にそれはいいけど・・・」
どうせ綱吉の母はこんなことに動じる人間じゃない。そんなことよりも。
(か、かわいい・・・!)
茶色い小さな生き物が小さな手でチョコレートを握り、口の周りに付けながら食べている。可愛い。文句なしに可愛い。
「・・・なにみてるんですか?あ、欲しいんですか?」
「え、いや・・・!」
「仕方ありませんね・・・」
まさかかわいくてみてました何て言えずに曖昧にごまかした綱吉に、骸はなにを思ったのかまるっこい手でチョコレートを一かけ割ると、
「ハイ」
綱吉に差し出した。
「・・・・・・っ!!」
ノックアウトという言葉が頭にうかんだ。なんだこのかわいい生き物・・・!!!
「かわいぃぃいいいいいいいい!!!」
「ぇえ!?」
綱吉は衝動的にクマを捕まえるとぎゅうぎゅう抱きしめた。ついでに額にチューした。ボンッ、とクマから湯気が出た。
「な、な、なな、なにするんですかぁぁあぁあああああ!!!」
「うわ!!!」
小さなぬいぐるみとは思えない力でツナを跳ね退けて後ずさったクマは、真っ赤な顔でぷるぷる震えると
「せ、責任とってください・・・!」
とんでもないことを宣ったのだった。
終わり。
うん・・・。誰だーいま痛いっつったやつまえでろー土下座すっぞごらー←
いやあの、ね、うん、あの、さーはははははごめんなさい←
あとオマケの方はこの妄想を話したら刃夜ちゃんが素晴らしい絵にしてくれてそれにハアハアしながら書いた・・・(笑)この後の記事にそれは載せたいと思います!!!(笑)
裏話として、
骸の上司はリボ様。
骸は実はリラクマの中では落ちこぼれ。神経質だから(笑)
ツナのところに派遣されたのは実はツナの為というより骸の為(笑)
ツナは骸が人間状態のときは骸、クマのときはムックマ呼びます(笑)
骸は寝るときはクマ姿。
でもどっちが本体ってわけじゃないので本人の意思で姿は変わる。だから夢とか見てると夜中に人間に戻ったりする。ツナピーンチ(笑)
骸はツンデレ→純情→変態と変化してく予定。だんだん調子に乗ってくわけですね←
クマ姿がツナのツボ。クマ姿で甘えれば大概のことは聞いてくれます。でもだんだんそれにむかついてやたら人間の姿で擦り寄ってけばいいんじゃないかな!!な!!←←←←←
PR