まず、劇場が小さくてちょっと驚きました。
一番後ろに近い座席だったんですがけっこうはっきり役者さんが見えていいなぁと思いました。
あとやっぱ内装は感動。ホントにゴミ捨て場らしい感じで(笑)前のほうの回転する席にも座ってみたいです(笑)
そんでお芝居。
ストーリー説明・・・はしません(笑)なんでかってーとストーリーと言えるストーリーがあるわけではないから、なんかこう・・・みたままを感じる感受性を問われる舞台だった!
特徴としては、背景自体はほとんど変わらないゴミ捨て塲一場面で、変化があるのは二幕の劇中劇くらいかな?
慣れてない人には少しメリハリなく感じるかもしれないけど、第二部くらいには展開も早くなるし慣れてきます。
とにかく一場面がすっごく長く感じました。弱冠そこが退屈させられる要因にならなくもなかった。我慢して見るシーンになってしまってるっていうか。
基本的に衣装の変化がないんでけっこう皆出ずっぱりなんです。
スポットのあたる猫がどんどん変わっていくのは少しコーラスラインを思わせるような感じでした。
一番感動したのは歌。もうとにかく皆素晴らしい声量で、30人足らずの声量とはとても思えない圧倒的な力がありました。プロすげぇ。
それからやっぱりマジシャン猫のパドゥドゥ?でいいのかな・・・片足での回転。クラシックバレエの基礎が完璧になければ絶対にできない動きにとにかく拍手。凄すぎる。
あとは会場を一体化させよう!っていう試みの良さを見ました。こう、舞台から下りて、一人一人を楽しませようっていう気持ちかなーと思うと。
ただまあここにはまだちょっと思うところもあって・・・。詳しく言うのは避けますが。
やっぱりこっちの観劇態度の悪さが役者さんたちにも響いてる気はしました。女子高生もうやだ。黙れし中学生。
事前にそういう注意をしない教師陳もいらつきますね。何してんだおまえら。
置いといて。
なんだかんだ脚本の話に行きます。
これはホント、キャッツって多分ホントに、ありのままに受け取ることが正しいんだと思うんで、これはすごく私的な意見感想見解です。
何て言うか・・・テーマに感じるのは、猫に例えた人間の生。
いろんな人生があって、様々な世界で生きて、過去の栄光にすがったり、脚光を浴びたり、充実した日々を送っていたり、悪を尽くしたり、生を楽しんでいたり、苦しんでいたり、本当に様々な生を描いていて、その全てが「ゴミ捨て場」に溢れてる。
猫の誇り高さを失わず、生きていければそれでいい。みたいなメッセージ性を感じました。
あの娼婦が天に昇ってくシーンなんかは、救いを訴えるような、見ていて切なくなるようなシーンだった。
そのうえで、そのメッセージ性を上手にオブラートにかくしてあるのがこのお芝居の魅力かなと思います。全てを赤裸々に訴えるのではなく、ただありのまま、受けとって、感じたままを残せばいい。そういう風に感じました。
だから見たあとにすこーしもやっと感を残しつつも、ああ面白かった!ってなり、吸収されてくんだと思います。
ま、そのうえで、
私はもう・・・キャッツはいいや・・・←
要素がすごく詰め込んであって、私みたいに一つ一つをかみ砕いて受け取ろうとする人間には頭が割れそうです(笑)ガンガンします(笑)
この一回を心にとめておこうと思います。
下はちょっと不愉快に思う方もいるかもしれないんでさらに下げます。
これはホントに主観と好みの問題なんですが、ダンスのシーンや歌のシーンがホントに長くて、掛け合いの歌もほとんどないし、拍手待ちの引きを待つシーンもすくなくて、なんだか技術を見せ付けられている気分になってしまう。
その圧倒的なダンス力、歌唱力をもっと観客側を引き込む手法で見たいと思いました。まあたまたまキャッツはそういう舞台ではなかったというだけだと思いますが。
一番最初に四季を見る機会として私にとってはあまりキャッツはよくなかったのかもしれない。台詞による演技力やストレートなストーリー展開が好きなので。
もし四季でそういうお芝居を見る機会があれば行ってみたいです。
でも、そのうえで、そういうレビュー的なお芝居をあまりこのまない私が、あれだけ魅せられるんだから、やっぱり魅力的で素晴らしいんだと思います。
個人個人の力を色々言えるほどは詳しくないんで、これで締めくくらせてもらいます。
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